スペシャリストの育成の方針

専門・認定看護師は、看護実践を通して職場の看護師のロールモデルとなること、エビデンスに基づいた指導ができること、専門分野において多職種のコンサルテーションを行えること、という役割が期待されており、専門性の高い当院において、ますます重要な役割を担っていくこととなります。看護部では在籍がない看護分野に関しては今後も積極的に専門・認定看護師を輩出する計画です。

専門・認定看護師の所属領域と在籍人数

  • 脳卒中リハビリテーション認定看護師
  • 皮膚・排泄ケア認定看護師
  • 緩和ケア特定認定看護師
  • がん性疼痛看護認定看護師 
  • がん化学療法看護認定看護師
  • 感染管理特定認定看護師
  • クリティカルケア特定認定看護師
  • 認知症看護認定看護師
  • 認定看護管理者(2名)

各分野のスペシャリストナース

  • 呼吸療法認定士(7名)
  • 日本糖尿病療養指導士(1名)
  • 消化器内視鏡技師(3名)
  • 栄養サポートチーム専門療法士(2名) 
  • 認知症ケア専門士(3名)
  • 肝炎医療コーディネーター(2名)
  • 循環器専門ナース(1名)
  • 心不全療養指導士(1名)
  • 第二種滅菌技士(4名)
  • 臨床輸血看護師認定(1名)
  • 周術期管理チーム看護師(1名)
  • JPTECプロバイダーインストラクター(3名)

 認定看護師資格取得助成制度

特定分野において熟知した看護技術と知識を用いて高い水準の看護実践者を確保する目的です。
院内規程に準じ、奨学生貸付制度適応者の資格要件に該当すれば利用可能です。
複数の職員が利用して認定看護師として活躍しています。

認定看護師の紹介 

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

脳卒中の患者さまが、少しでもその人らしい生活が送れるように支援していきたい。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

意識障害の遷延化や重篤な機能障害が残存し、苦しむ患者さんやご家族の姿に幾度となく遭遇してきたなかで、「私にはこれ以上できることはないのか?看護の力で回復に導く方法はないのか」と考えるようになり、脳卒中リハビリ看護認定看護師になる道をめざしました。

現在は脳卒中急性期患者に対する重篤化の回避のための介入や、廃用症候群の予防に向けた介入。これらに対するスタッフ指導や教育、再発防止のための患者・家族指導などの役割を担っています。生活の再構築のため、「その人らしい生活がおくれるよう」支援し、「可能性を信じあきらめない」を信念に活動しています。
また、排尿ケアチームの活動を通して、早期に尿道カテーテルを抜去し、排尿自立に導くことで患者さんのQOL向上が図れ、尿路感染の減少にもつながることを院内に広めていきたいと考えています。
 

皮膚・排泄ケア認定看護師

チーム医療の一員として、自分が学んだ知識や技術で褥瘡発生率・発生数の減少をめざしていきたい。

皮膚・排泄ケア認定看護師

ストーマ管理を更に学び、漏れや皮膚トラブルに対処できる知識や技術を身につけたいという思いから、皮膚排泄ケア認定看護師になることを志しました。
私の知識・技術を通して患者さまには、難しいケースもありますが、「ストーマ管理は難しくない」「今までできていたことができなくなるわけではない」ということを理解していただくための支援をしていきたいと考えています。
現在、創傷(褥瘡、スキンテア、手術部位感染、下腿潰瘍など)、ストーマ、尿・便失禁などの管理やそれに伴う問題を抱えている患者さまや看護師に適切な皮膚のケアや排泄管理・指導を行うことを役割としています。院内では褥瘡専従看護師として、褥瘡・NST委員会の一員となり、多職種とともに褥瘡やスキンテアの予防・治癒の促進に取り組んでいます。自分が学んだ知識や技術を他のスタッフとも共有し、更に褥瘡発生率・発生数の減少をめざしたいです。

 

がん性疼痛看護認定看護師

がん患者さまとそのご家族に寄り添いながら、意思決定支援を行っていきたい。

がん性疼痛看護認定看護師

がん患者さまは、さまざまな苦痛を抱え、私たちに訴えてきます。その時に、自分がもっと知識と技術を持って患者さまに向き合えたら、苦痛は少しでも軽減できるのではないかと考え、がん性疼痛看護認定看護師を目指しました。
痛みとは身体的な痛みだけでなく、精神的・社会的な痛みも含みます。さまざまな痛みを抱える患者さま・ご家族に寄り添い、治療継続ができるように、がん告知時からその場に同席し介入を行なっています。また積極的な治療が困難な患者さまに対し、どのように過ごしたいか、その方の希望を聴きながら意思決定支援を行なっています。
今後も、意思決定支援を行い、多職種と協働しながら、患者さま・ご家族を支えていきたいと考えています。

がん化学療法看護認定看護師


2021年の4月より城山病院で勤務しております。患者様が当院で安心して治療を受けて頂けるように外来化学療法室の環境作りに取り組んでいます。

がん化学療法看護認定看護師

がん化学療法看護認定看護師の役割としては、がん化学療法薬(抗がん剤)を安全に取り扱い、患者様に投与を行う事と、抗がん剤による副作用を少しでも抑えれるようセルフケア支援を行っています。緩和ケアチームと連携して、患者様が安心して化学療法を受けれられる環境作りと、治療が継続できるようチームで協同しサポートを行います。
私の目標としては、治療選択に悩む患者様の意思決定をお手伝いする事と、副作用をなるべく起こさない為に、自分自身でケアが出来るように支援をしていく事と、患者様が当院で安心して治療を受けて頂けるように環境作りにも取り組んでいます。

クリティカルケア特定認定看護


患者様の身体的な問題だけを扱うのではなく、全人的なかかわりを通して看護を行いたい。

クリティカルケア認定看護

 危機的な状態、重篤な症状を呈する患者様に根拠をもった治療やケアを行いたいと考え、クリティカルケア認定看護師を目指しました。
集中治療を要する生命の危機的な状況の患者様の看護だけでなく、入院時から患者様や家族の傾聴を行うことで最善の治療が受けられるよう心掛けています。
 現在、特定行為研修の呼吸器(気道確保に係るもの)関連、呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連、栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連、動脈血液ガス分析関連、栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連、循環動態に係る薬剤投与関連の6区分を終了しています。
院内では、RST活動を通して一般病棟での早期離脱を目標に活動しています。医師不在時でも適切な管理が行えるように、特定行為を活用し実践や指導・相談を行っていきたいと考えています。

 

 

 

認知症看護認定看護師


認知症の方の小さな声を拾い、多職種とも協働し、安心した療養生活を送ってもらえるようなお手伝いをしたい。

認知症看護認定看護師

 認知症の方は日常生活・社会生活の中で大小さまざまな支障を感じています。自分の感じていることを適切に表現することが困難であったり、環境の変化で混乱してしまいやすくなったりすることがあります。そのような方への関わりに難しさを感じ自分なりに勉強していた時に、正しい知識を学んで他のスタッフと知識の共有をしてみてはどうかと、認定看護師教育課程で学ぶ機会を与えて頂き、現在認知症看護認定看護師として活動する機会も与えて頂いています。
 入院してこられる認知症の方は身体的苦痛を持った状態で急激な環境の変化に適応しなければいけない過酷な状況に身を置くことになっています。その中で自分の思いや感じていることを適切に表現することはより困難になります。そのような困りごとだらけの方の小さな声をスタッフの方と一緒に拾い、少しずつでも安心できる環境を提供していきたいと思っています。当院でも2021年度からDSTが立ち上がり、多職種とも協働しながら活動しています。

 

感染管理特定認定看護師


感染管理認定看護師として専従で活動しています。

 活動範囲は、医療関連感染の低減や感染症発生時の拡大防止、抗菌薬適正使用、職業感染対策、ファシリティマネジメントなど幅広いのですが、院内の患者様・職員を様々な感染症から守るためにICTチームメンバーと綿密に連携をとりながら日々活動しています。
 また、地域の中核病院として、他の医療機関・クリニック、保健所・医師会とも連携し、地域全体の感染対策に取り組んでいます。






 各分野スペシャリスト(看護職員)

  • 呼吸療法認定士 9名
  • 日本糖尿病療養指導士 1名
  • 消化器内視鏡技師 5名
  • 栄養サポートチーム専門療法士 3名 
  • 認知症ケア専門士 3名
  • 肝炎医療コーディネーター 3名
  • 循環器専門ナース 2名
  • 心不全療養指導士 3名
  • 第2種滅菌技士 3名
  • 臨床輸血看護師認定 1名
  • 周術期管理チーム看護師 1名
  • JPTECプロバイダーインストラクター 3名
  • ストーマ認定士 1名
  • 終末期ケア専門士 2名
  • 回復期リハビリテーション看護師 1名